【三津】定食屋サンフィッシュまんぼう
【羽根】知る人ぞ知る、羽根地区レアモーニング
室戸ユネスコ世界ジオパーク、西の玄関口・羽根。
素敵な名前ですよね。
そんな素敵な羽根ですが、国道55号線沿いの山側のエリアに集落が広がっています。特に意識せずに国道55号線を室戸岬方面に走ってしまっていると、羽根地区って以外に通り過ぎてしまいます。
室戸に住むわたしたちも「え?羽根?羽根はねぇ、えーとねぇ、どんな町かって言うとねぇ・・・」と、言い淀んでしまったりしまわなかったり。
でも見つけました。穴場モーニング。しかもレア。月に1回です。しかも争奪戦。早めに行かないと売り切れに。
お野菜、ヨーグルトにはジャムがトッピング、トースト、ゆで卵。
で、もちろんコーヒーもつきます。なにこれ豪華。
このセットでなんと300円。大丈夫かな?と不安になるほどです。
このモーニング、月に1回羽根公民館で行われる「ふれあい日曜市」で提供されているスペシャルメニューです。毎月第3日曜日に実施されています。地域の方、婦人部の方の手作り市。
ロールケーキ、野菜、はちみつなど出店数も多いです。
「え?地域の日曜市なんでしょ?羽根以外の人が行ってもいいの?」と思ってしまいますか?そんなことありません。もちろん最初は「え?誰かな?見たことない顔だな・・・」という風に見られてしまうかも。でも「こんにちは」とこちらから声をかけると「あんたどっからきたが?この野菜、おいしいで。試食していき」とどんどん声をかけられます。
慌ただしくなく、ゆっくりした時間が流れるこの日曜市モーニング。
穴場です。
↓↓羽根公民館の地図はこちら
【港の上】地元の人ならみんな知ってる鳥のタレ焼き
室津港周辺の地域は、飲食店やスナックが立ち並ぶ室戸の一大繁華街。夜になれば店に灯りがともり、賑やかな声が聞こえてきます。
地元の人間はその場所を「港の上」と呼びます。室津港だけでなく、室戸市の漁港は、100年から150年に1度くる南海地震の影響で、その海底が持ち上がってしまうため、その都度掘り込み工事が実施されてきました。その影響で、港の海水面と飲食店が立ち並ぶエリアでは、約8mの高低差があちます。全国的にも珍しい景色です。
そんな「港の上」にある、「初音(はつね)」は、昔からこの場所で愛されているお店。旅行ガイドブックなどにも掲載されるお店ですが、そこには「釜飯がオススメ!」と掲載されている率多し!
もちろん釜飯もおいしい。わたしももちろん、その釜飯を食べて大きくなった節があります。しかし地元の人間が必ず注文する「初音名物」は、鳥のタレ焼き。これです。
これです。写真だけでわかる、おいしいやつです。
タレがどっぷりかかっているのに、なんでこんなに皮がパリパリしているんですか?というくらい、皮はパリパリ。白ごはんがいくらあっても足りないのです。
初音はお持ち帰りもできるお店ですが、私の友人はこの鳥のタレ焼きだけ20本注文しています。なにそれいつかやってみたい。
この日は昼食で利用したので、迷わず「鳥のタレ焼き定食」。
副菜でついて来たのが、今が旬の「あざみの天ぷら」。サクサクでおいしい。アザミは室戸市でよく食べられる海岸に自生する植物で、ごぼうに少し風味が似ています。
もちろん初音は鳥のタレ焼き以外にも、おいしいメニューは数多くあります。夜も営業しているので、その際はお酒のあてに、ぜひ鳥のタレ焼きを!
釜めし初音の地図はこちら↓↓
【吉良川】チャンスを逃すな!手打ち蕎麦。
高知県は関西圏に近く、室戸市は古くからそこで生産される土佐備長炭の交易で関西地方との関わりがあったため、その文化も上方文化の影響を一部受けていると思われる部分があります。
蕎麦・うどん論争。関西圏ではうどんが圧倒的に多数派で、蕎麦派はひっそりと暮らしていかないといけません。わたしは学生時代大阪〜京都と約10年ほど滞在していましたが、うどん派のわたしは特に不自由を感じることなくその地で生きていることができていました。蕎麦派の人々の苦労はいかほどだったのだろうと、想像もできません。
つまり室戸も「うどん派」の集まる場所。室戸市から1時間程度西(高知市方面)に車を走らせた場所にある安芸市(あきし)には、「国虎屋(くにとらや)」というフランスに支店を持つ有名なうどん屋まであります。車で1時間かけて、そこまでうどんを食べに行くのです、室戸の人間は。どん兵衛だってそばよりうどんが売れている(はずです)。
前置きが長くなりました。
しかしそんな室戸で近年、「蕎麦派」の革命が始まっているのです。しかもそれは草の根的に誰しもが気づかぬうちに始まっていて、わたしたちが気づいたときにはかなりの範囲を侵食していたのです。3~4年前に、蕎麦の「お師匠さん」と呼ばれる方が県外から室戸に移住してきて、その方のそば打ち指導のもと、何人もの門下生がそば打ちを習い、習得し、イベントなどで「手打ちそば」と掲げた看板をみることが多くなっていきます。
珍しいもの好きのわたしたち、うどん派とはいえ「ふぅん。まぁ食べてみてあげようか」という気持ちにはなります。そして「え、、、おいしいけど、、、」という言葉が口から思わず漏れるのです。
スーパーで年に一回くらい買うレトルトの蕎麦とは大違いなのです。月並みな言い方になるのが悔しいですが、麺にコシがあり、しっかりしています。ゆで時間も絶妙。
冷たいのもあります。夏とか最高なんです。
すでにプロの域。
お蕎麦は「吉良川ふるさと市」という、吉良川で開催される地域の方の手作りイベントで出店されています。それは2ヶ月に1回程度、どこかの土日で開催されるのです。吉良川まちなみ館のfacebook(@kiragawa1997)で告知されます。基本的に「いつあるのか」ということがfacebookでの告知でしかわかりません。決まっていないのです。レアな蕎麦です。
吉良川以外にも室戸市全域にそば打ちの門下生は多くいます。佐喜浜(さきはま:室戸の東のはし)で出店する門下生グループもあれば、室戸の他の大きなイベント(産業祭)で出店されていたりもします。しかしどれも神出鬼没。情報をキャッチしたら必ず食べに行かないといけません。
うどん派から蕎麦派への鞍替えも最近では多くなってきているように感じます。夏のイベント時には冷たいお蕎麦、冬のイベント時にはあったかいお蕎麦。最高です。「そういえば最近うどんを食べてないなぁ」とこの記事を書きながら気づきました。ぜひ情報収集してみてください!
↓↓地図はこちら
【三津】料理人が作るおいしい家庭料理・まんぼう
「まんぼう」という屋号は、室戸でよく食べられるお魚の名前です。「え!?まんぼう食べるの!?」とよく県外の方からは驚かれますが、食べます。
今日はそんな「まんぼう」にランチに行ってきました。
日替わりサービスランチは普段は700円なのですが、予約の電話をすると「朝どれの良いハガツオが入ったから、それをつけますか?それなら800円です」と言われ、「それでお願いします」と即答。
すべての料理が全部おいしいんです。この日は刺身定食(朝どれハガツオ付き)で、ほかには石鯛とスズキがありました。揚げたてカリカリのメンチカツもついていて「メインが2つある!」とテンションが上がりました。
お店の女将さんはとても気さくな方で、「どっから来たが?」と土佐弁で話しかけてきてくれます。料理人の男性は、色々なお店で腕をふるった実力派の方。野菜のおひたしまでちゃんとおいしいのです。