【吉良川】チャンスを逃すな!手打ち蕎麦。
高知県は関西圏に近く、室戸市は古くからそこで生産される土佐備長炭の交易で関西地方との関わりがあったため、その文化も上方文化の影響を一部受けていると思われる部分があります。
蕎麦・うどん論争。関西圏ではうどんが圧倒的に多数派で、蕎麦派はひっそりと暮らしていかないといけません。わたしは学生時代大阪〜京都と約10年ほど滞在していましたが、うどん派のわたしは特に不自由を感じることなくその地で生きていることができていました。蕎麦派の人々の苦労はいかほどだったのだろうと、想像もできません。
つまり室戸も「うどん派」の集まる場所。室戸市から1時間程度西(高知市方面)に車を走らせた場所にある安芸市(あきし)には、「国虎屋(くにとらや)」というフランスに支店を持つ有名なうどん屋まであります。車で1時間かけて、そこまでうどんを食べに行くのです、室戸の人間は。どん兵衛だってそばよりうどんが売れている(はずです)。
前置きが長くなりました。
しかしそんな室戸で近年、「蕎麦派」の革命が始まっているのです。しかもそれは草の根的に誰しもが気づかぬうちに始まっていて、わたしたちが気づいたときにはかなりの範囲を侵食していたのです。3~4年前に、蕎麦の「お師匠さん」と呼ばれる方が県外から室戸に移住してきて、その方のそば打ち指導のもと、何人もの門下生がそば打ちを習い、習得し、イベントなどで「手打ちそば」と掲げた看板をみることが多くなっていきます。
珍しいもの好きのわたしたち、うどん派とはいえ「ふぅん。まぁ食べてみてあげようか」という気持ちにはなります。そして「え、、、おいしいけど、、、」という言葉が口から思わず漏れるのです。
スーパーで年に一回くらい買うレトルトの蕎麦とは大違いなのです。月並みな言い方になるのが悔しいですが、麺にコシがあり、しっかりしています。ゆで時間も絶妙。
冷たいのもあります。夏とか最高なんです。
すでにプロの域。
お蕎麦は「吉良川ふるさと市」という、吉良川で開催される地域の方の手作りイベントで出店されています。それは2ヶ月に1回程度、どこかの土日で開催されるのです。吉良川まちなみ館のfacebook(@kiragawa1997)で告知されます。基本的に「いつあるのか」ということがfacebookでの告知でしかわかりません。決まっていないのです。レアな蕎麦です。
吉良川以外にも室戸市全域にそば打ちの門下生は多くいます。佐喜浜(さきはま:室戸の東のはし)で出店する門下生グループもあれば、室戸の他の大きなイベント(産業祭)で出店されていたりもします。しかしどれも神出鬼没。情報をキャッチしたら必ず食べに行かないといけません。
うどん派から蕎麦派への鞍替えも最近では多くなってきているように感じます。夏のイベント時には冷たいお蕎麦、冬のイベント時にはあったかいお蕎麦。最高です。「そういえば最近うどんを食べてないなぁ」とこの記事を書きながら気づきました。ぜひ情報収集してみてください!
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